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ウマ娘とファンキルとサッカーと、ときどき法律の堅いお話。

「とらふぐ亭」様のふぐ料理。

 昨日2月23日は三連休の初日でした。

 三連休の初日は必ず何か特別なものを食べているーーというわけでもないですが、前回「沼津すし之助」様のお寿司。 - yuku Blog|Git.に引き続き、美味しいものを食べに行くのは連休初日が多いかもしれません。美味しいものを食べてに行って何という言い草かと笑われるかもしれませんが、外出は疲れますから…、残り2日以上の連休をのんびりと過ごすことを視野に入れて。

 

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 いわゆる高級な料理にカテゴリーされるかとは思います…、実際に食べたことのある方がどれだけ居るかは分かりませんが、ふぐ料理というものにはやはり高級感が漂うものでしょうか。実際、決して安くはないので高級料理にはなるでしょう。

 しかして、何か特別なお祝い事があるならば、このような高級料理も悪くないでしょう。

 今回は「とらふぐ亭 伊勢佐木町店」様【公式】泳ぎとらふぐ料理専門店「とらふぐ亭」|2月9日はふぐの日にて、泳ぎとらふぐコースを堪能して参りました。

 泳ぎとらふぐコースは、ふぐ料理としては非常にベーシックな、皮刺し、てっちり、唐揚げ、てっさ・雑炊が楽しめるコースになっています。僕はいつもこのコースを注文しています。

(少し値段は張りますが、冬限定で白子が付くコースもあるそうです。頼んだことないので味は分かりませんが…)

 

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 コース料理の初めは皮差しから始まります。小鉢の上半分がふぐ皮を細く刻んだもの、中央にもみじおろし、下半分が小ネギになります。これをサラッと混ぜて食べるのですが、(そうそうこの味、この感触…!!)となる、ふぐ特有の弾力を数倍強くした皮の弾力、舌の上に広がる味、上品な味ぽんの香りがテンションを大きく底上げしてくれます。

 

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 この後は、てっさ。ふぐ刺しのことを、てっさと呼びます。ふぐ料理と言うとこの一皿をイメージする方も多いのではないでしょうか。お皿に薄く切ったふぐを並べた、視覚にも美しさが際立つ逸品ですね…。お皿の色が透けて見えるほどですが、しかして、噛もうとするとすごくしっかりとした弾力があります。ふぐという魚の特性上、脂身などはないのですが、その代わりにしっかりと筋肉質で、大変に食べ応えがあります。(ちなみに、画面右はふぐひれ酒というものになります。炙ったふぐひれが日本酒に漬けてあります。香ばしく、お酒が進んでしまいますね…、やはり料理の特性上、しょっぱいものが続きますので、ちびちびとやりながら進めたいものです…)

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 1枚1枚を楽しんでも良いのですが、ここは豪快に2〜3枚をまとめて掬い上げるのも一興です…! しっかりと噛むことになるので、ふぐの身の味が口の中に広がります…。

 

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 ふぐの唐揚げも大変に絶品でございますの。骨の付いた身をそのまま揚げた豪快な一品…、柔らかで肉厚、ふわふわな身はてっさと一変して、ふぐ料理の幅広さを如実に教えてくれます。先ほどまでの弾力は何処へやら、柔らかな身が口の中で広がり、すっとお腹へと流れていくーー、ふぐ尽くしでも飽きが来ないような設計になっているのかもしれません。

 骨ごとなので、骨の隙間に隠れているふぐ身を探るのもまた一興…。

 

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 いよいよと言うべきでしょうか、てっちりーー要はふぐ鍋が始まります。この大皿で席に届くのですが、何とこのお肉は捌き立て…! 身がピクピクと動いているのです。新鮮ということなのでしょう…、恐ろしい光景ですが、命をいただく、いただく以上は美味しく食べるというのはそういうことなのかもしれません(食べられる側からすればこちらの身勝手な物言いになるでしょうが…)。

 紙でできた鍋の中で温まった出汁に、まずは骨身を沈めます。7分ほど待っている間に、鍋の中の様子は一変します…、ほのかに色付き、そして特に匂いがとても食欲を誘うものに…。続いて骨無しの身を沈めて、また一煮立ち。これでてっちりの第一段階は完成…、火がしっかりと通り、もっちりと柔らかくなった身の味の素晴らしさと来たら…!

 そしてふぐ身が無くなれば、今度は野菜を入れていきます。これが第二段階。ここに来て初めて、ふぐ出汁の香りと味を思い知ることになります。白菜ひとつ、葛切り一本をしても、そこに染み込んだ出汁の味…!!!口に入れることで鼻へと抜けていく香りーー!!!ふぐの出汁の真価…、恐ろしいものです。

 そして…、最後はそのふぐの出汁を使った雑炊ーー、お店の方が丁寧に作ってくださるだけのことはあり、繊細なふぐの味、香りに染まったお米と卵は絶品という言葉を遥かに超えた、至福の味でした…。

 

 この後にデザートがあります。大変に美味しいモナカアイスでした。

 …一応触れておきますと、ふぐ味ではありませんでした。

 

 大満足でご馳走様をしてお店を後にします。そしてお店に入る時に写真を撮ったふぐ君にお別れを言おうとするとーー、

 最初はあんなにたくさんいたふぐが1匹になっていました…、きっとあの中の一匹が捌かれて、さっきまでテーブルに並んでたんだろうなぁ…と何とも言えない想いに浸りながら、帰路に着きました。

 

***追記(20240225)***

 「とらふぐ亭」様は東京23区を中心に首都圏にお店を構える泳ぎとらふぐ専門店になります。HPから店舗と日付とコースを指定してweb予約も可能ですので、ご興味ありましたら是非行ってみてくださいな。(メニューに迷ったら泳ぎとらふぐコース(全7品、税込7,348円)がオススメです)

泳ぎとらふぐ料理専門店「とらふぐ亭」店舗を探す|公式サイト

 2人以上でないと予約できないのが少し残念だったりします…、1人で食べに行きたいのだけれど、、、なかなか「ふぐ食べに行きましょう!!!」て言える友人が…、いえ、そもそも友人が恐ろしく少ないので…。

 

 ちなみに、店舗によってはランチも行っているようです。ふぐ飯なるメニューが大変美味しいとのことです。出汁茶漬けのような食べ方をするらしいですね…、いつか食べに行ってみたいものです。…1人でも、大丈夫でしょうか。

おしながき(ランチ)|とらふぐ料理専門店「とらふぐ亭」公式サイト